比較2026-04-16 · 約8分

FX収支表テンプレート無料5選|自動計算付きで勝率・PFが見える

FXの収支記録を始めたいが、何を使えばいいかわからない——そんなトレーダーにとって、無料の収支表テンプレートは良い出発点だ。Excel、Googleスプレッドシート、Notionなど、さまざまな形式のテンプレートが公開されている。

この記事では、実際に使える無料テンプレートの5つのタイプを紹介し、それぞれの自動計算機能と限界を比較する。さらに、テンプレートでは足りなくなったときの選択肢についても解説する。


FX収支表を選ぶときに確認すべきポイント

テンプレートを選ぶ前に、自分に必要な機能を整理しておこう。収支表に求める機能は大きく4つに分かれる。

  1. 基本記録:日付、通貨ペア、方向、エントリー価格、決済価格、損益を入力できるか
  2. 自動計算:勝率、平均損益、プロフィットファクター(PF)、最大ドローダウンなどが自動算出されるか
  3. グラフ表示:損益推移のグラフ(エクイティカーブ)が自動生成されるか
  4. フィルタ分析:通貨ペア別、時間帯別、曜日別などの条件で成績を絞り込めるか
4つすべてを満たす無料テンプレートはほぼ存在しない。「基本記録+自動計算」か「基本記録+グラフ」のどちらかに強いテンプレートを選ぶのが現実的だ。

無料テンプレート5タイプの特徴と比較

タイプ1:Excel基本型テンプレート

最もシンプルなExcelの収支表だ。日付、通貨ペア、ロット数、エントリー価格、決済価格、損益の列が用意されており、SUM関数で合計損益が表示される。

  • 自動計算:合計損益のみ。勝率やPFは自分で数式を追加する必要がある
  • グラフ:なし(手動でグラフを作成すれば可能)
  • 向いている人:Excel操作に慣れていて、自分でカスタマイズしたい人
  • 注意点:カスタマイズの自由度は高いが、最初の設定に時間がかかる

タイプ2:Excel高機能型テンプレート

勝率、PF、平均利益、平均損失、最大連勝数、最大連敗数などを関数で自動計算するExcelテンプレートだ。マクロ付きのものもある。

  • 自動計算:勝率、PF、平均損益、連勝/連敗数など主要指標を網羅
  • グラフ:エクイティカーブが自動生成されるものもある
  • 向いている人:Excelで完結させたい人。数値分析を重視する人
  • 注意点:マクロ付きは環境によって動作しない場合がある。ファイルが重くなりやすい

タイプ3:Googleスプレッドシート型テンプレート

Google スプレッドシートで共有されているテンプレートだ。ブラウザで動作するため、PCを選ばず使える。スマートフォンからの入力も可能だ。

  • 自動計算:テンプレートによるが、QUERY関数を使った高度な集計が可能
  • グラフ:スプレッドシートのグラフ機能で作成可能。自動更新される
  • 向いている人:複数デバイスからアクセスしたい人。クラウド管理したい人
  • 注意点:オフラインでは使いにくい。大量データでの動作が重い

タイプ4:Notion型テンプレート

Notionのデータベース機能を使ったトレード記録テンプレートだ。ビジュアルが美しく、メモやスクリーンショットと一体管理できるのが特徴だ。

  • 自動計算:限定的。数式プロパティで基本的な計算は可能だが、全体集計が弱い
  • グラフ:Notion単体ではグラフ生成ができない
  • 向いている人:定性的な振り返りを重視する人。ビジュアル重視の人
  • 注意点:数値分析には不向き。データが増えると動作が遅くなる

タイプ5:PDF/手書き型テンプレート

印刷して手書きで記入するタイプのトレード日誌テンプレートだ。デジタルから離れて記録することで、記憶への定着が良いとされる。

  • 自動計算:なし。すべて手計算
  • グラフ:なし
  • 向いている人:手で書くことで思考を整理したい人。トレード数が少ない人
  • 注意点:データの蓄積・検索・分析が困難。長期的には非効率

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無料テンプレートの共通する限界

どのタイプの無料テンプレートにも、共通する限界がある。

限界1:条件別フィルタ分析が弱い

「USD/JPYのロングだけの勝率」「ロンドン時間のトレードだけのPF」——こうした条件を掛け合わせた分析は、テンプレートでは手間がかかる。Excelの高機能型でもピボットテーブルの操作知識が必要だ。

限界2:AIによるパターン分析ができない

記録データからAIが勝ちパターン・負けパターンを自動検出する機能は、テンプレートには搭載できない。自分でデータを眺めてパターンを見つける必要がある。

限界3:継続の仕組みがない

テンプレートは「入力する場所」を提供するだけで、入力を促す仕組みはない。通知やリマインダーがないため、忙しい日にはつい記録を忘れてしまう。

限界4:スマートフォン対応が不十分

Excelファイルはスマートフォンでの入力が不便だ。Googleスプレッドシートはスマホ対応だが操作性に難がある。トレード直後にスマートフォンからさっと記録できる快適さは、専用アプリにしかない。

無料テンプレートは「記録の習慣を作る」には最適だ。しかし「記録を分析して改善する」段階に進むと、テンプレートでは力不足になる。記録が30件を超えたあたりで、専用ツールへの移行を検討する価値がある。

まとめ

  • 選ぶ基準:基本記録、自動計算、グラフ表示、フィルタ分析の4軸で評価
  • Excel基本型:カスタマイズ自由だが設定が手間。合計損益のみ自動
  • Excel高機能型:勝率・PFも自動計算。マクロ動作の互換性に注意
  • スプレッドシート型:クラウド管理で複数デバイス対応。QUERY関数で高度集計も可能
  • Notion型:メモと一体管理が強み。数値分析とグラフは弱い
  • PDF手書き型:記憶定着には良いが、データ分析には不向き
  • 共通の限界:条件別分析、AI分析、継続の仕組み、スマホ対応が弱い
※ 記事内の情報は執筆時点のものであり、各テンプレート・ツールの機能は変更される可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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