水平線(サポートライン・レジスタンスライン)は、すべてのテクニカル分析の土台となる技術だ。インジケーターを何十個表示するよりも、正確な水平線を数本引けるほうがトレードの精度は上がる。
しかし「どこに引けばいいかわからない」「引きすぎてチャートがごちゃごちゃになる」という悩みは多い。この記事では、水平線の引き方の原則から、ブレイクアウトとバウンスの判断、そして記録を通じた検証方法を解説する。
サポートラインとレジスタンスラインの基本
サポートライン(支持線)は、価格が下落してきたときに下げ止まりやすいラインだ。買い注文が集中する価格帯で、価格がその水準に近づくと買い圧力が売り圧力を上回り、反発する。
レジスタンスライン(抵抗線)は、価格が上昇してきたときに上げ止まりやすいラインだ。売り注文が集中する価格帯で、価格がその水準に近づくと売り圧力が買い圧力を上回り、反落する。
ロールリバーサル(サポレジ転換)
重要な性質として、レジスタンスラインを上方にブレイクすると、そのラインはサポートラインに転換する。逆に、サポートラインを下方にブレイクすると、レジスタンスラインに転換する。この現象をロールリバーサルと呼び、非常に信頼性の高いエントリーポイントになる。
水平線の正しい引き方
原則1:複数回タッチされているラインを優先する
同じ価格帯で2回以上反応が起きているラインは、市場参加者に意識されている証拠だ。タッチ回数が多いほど信頼性は高まるが、何度もタッチされたラインはいずれブレイクされることも覚えておこう。
原則2:上位足のラインを重視する
日足や4時間足で引いた水平線は、1時間足や15分足で引いた水平線よりも強力だ。上位足のラインには大口の注文が集中している可能性が高く、反応が明確に出やすい。
原則3:ラインは「ゾーン」として捉える
水平線はピンポイントの価格ではなく、ある程度の幅を持つゾーンとして捉えるべきだ。実体とヒゲの先端がぴったり一致することは稀であり、数pipsから十数pipsの幅を許容する。
原則4:引きすぎない
よくある失敗は、あらゆる高値安値に水平線を引いてしまうことだ。チャートに表示する水平線は、1つの時間足につき5本以内に厳選しよう。特に重要度の高いラインだけを残すことで、判断がクリアになる。
良い水平線は、引いた瞬間に「このラインは効いている」と感じるものだ。迷いながら引くラインは、たいてい重要度が低い。
ブレイクアウトとバウンスの見極め
バウンス(反発)の見極め
価格がサポレジラインに到達したとき、反発して戻る場合をバウンスと呼ぶ。バウンスの信頼性を高めるシグナルは以下のとおりだ。
- 長いヒゲ:ラインを一瞬突破したがすぐに戻ったピンバーは、バウンスの強いサイン
- 出来高の減少:ラインに近づくにつれて出来高(ティックボリューム)が減少している場合、ブレイクの勢いが足りない
- RSIの乖離:ラインへの接近時にRSIが過熱状態を示していれば、反発の可能性が高まる
ブレイクアウト(突破)の見極め
ラインを明確に突破する場合をブレイクアウトと呼ぶ。本物のブレイクアウトの特徴は以下だ。
- 出来高の急増:ブレイク時にティックボリュームが急増している場合は本物の可能性が高い
- 大きな実体のローソク足:ラインを大きな実体で抜けた場合はモメンタムが強い
- リテスト:ブレイク後に一度ラインまで戻り、そこで反発する動き(リテスト)が確認できれば信頼性が高まる
ダマシのブレイクアウトは非常に多い。ブレイクの瞬間に飛び乗るのではなく、ブレイク後のリテスト(ロールリバーサル)を待つのが安全なアプローチだ。