FXで安定して勝つための第一歩は、今の相場がトレンドなのかレンジなのかを正しく判断することだ。トレンドフォロー戦略をレンジ相場で使えば連敗し、逆張り戦略をトレンド相場で使えば大損する。
しかし多くのトレーダーが「なんとなくトレンドっぽい」という感覚でトレードしている。この記事では、客観的な判断基準を紹介し、さらにトレードごとに相場環境を記録して自分が得意な相場を特定する方法を解説する。
トレンド相場の特徴と見分け方
トレンド相場とは、価格が一方向に継続的に動いている状態だ。上昇トレンドでは高値と安値がともに切り上がり、下降トレンドでは高値と安値がともに切り下がる。
ダウ理論で判断する
最もシンプルな判定方法はダウ理論だ。直近の高値・安値を見て、高値と安値が連続して切り上がっていれば上昇トレンド、切り下がっていれば下降トレンドと判断する。目視だけでなく、チャートに水平線を引いて客観的に確認しよう。
移動平均線の並び順で判断する
短期(20期間)・中期(50期間)・長期(200期間)の移動平均線を表示し、上から短期・中期・長期の順に並んでいれば上昇トレンド、逆に並んでいれば下降トレンドだ。3本が絡み合って横ばいなら、レンジの可能性が高い。
ADXで強さを数値化する
ADX(Average Directional Index)はトレンドの強さを0〜100の数値で示すインジケーターだ。一般的にADXが25以上でトレンド相場、20以下でレンジ相場と判断する。ただしADXは方向を示さないため、移動平均線やダウ理論と組み合わせて使う必要がある。
レンジ相場の特徴と見分け方
レンジ相場とは、一定の価格帯で上下を繰り返す状態だ。明確な上限(レジスタンス)と下限(サポート)が存在し、その間で価格が行き来する。
ボリンジャーバンドの幅で判断する
ボリンジャーバンドの幅(バンド幅)が狭まっている状態、いわゆるスクイーズはレンジ相場の典型だ。逆にバンドが大きく拡大していればトレンドが発生している可能性が高い。バンド幅インジケーターを使うと、数値で確認できるのでおすすめだ。
RSIの推移で判断する
レンジ相場ではRSIが30〜70の間で規則的に往復することが多い。一方、トレンド相場ではRSIが70以上(上昇トレンド)または30以下(下降トレンド)に張り付く傾向がある。
レンジ相場はトレンド相場に比べて地味だが、FX市場の約70%はレンジ相場だとされる。レンジでも安定して利益を出せるかどうかが、長期的な収益を左右する。
トレンドとレンジの「境界」に注意する
実際のチャートでは、トレンドとレンジが明確に区分できない場面が多い。トレンドの途中でレンジ(調整局面)が発生したり、レンジからブレイクアウトしてトレンドに転換したりする。
- レンジブレイク直後:ブレイクがダマシか本物か判断が難しい。出来高(ティックボリューム)の急増を伴うブレイクは本物の可能性が高い
- トレンドの終盤:高値更新の勢いが弱まり、移動平均線が収束し始めたら要注意。ADXが低下し始めたらトレンド終了のサイン
- 判断がつかない場面:無理に判断せず「不明」とラベルを付けてトレードを控える選択肢も重要