FX市場は平日24時間取引されるが、土日は閉場する。金曜のクローズと月曜のオープンの間に重大なニュースや事件が発生すると、月曜朝に「窓(ギャップ)」が開いてスタートする。この窓を利用したトレード手法は、シンプルながらも統計的に有効とされてきた。
この記事では、窓開けトレードの記録方法と、窓埋め確率を検証するためのデータ分析手法を解説する。
FXの窓開け(ギャップ)とは
窓が開く仕組み
金曜のNYクローズ(日本時間土曜朝6-7時)でFX市場は閉場するが、中東市場など一部では土日も取引が行われている。また、週末に地政学リスクや経済政策の発表があると、月曜のオープン(日本時間朝6-7時)のレートが金曜のクローズレートと大きく異なることがある。この差が「窓」だ。
窓埋めとは
窓埋めとは、月曜にオープンした後、価格が金曜のクローズレートまで戻る動きを指す。たとえば金曜のクローズが150.00で月曜のオープンが149.50(50pipsの下窓)の場合、月曜中に150.00まで戻れば「窓が埋まった」と判断する。
窓埋めの確率が高いことは多くのデータで示されているが、「いつまでに」「どの程度の窓なら」埋まるのかを自分のデータで検証することが重要だ。
窓開けトレードの記録項目
- 日付:月曜日の日付
- 通貨ペア:窓が開いた通貨ペア
- 金曜クローズレート:基準となるレート
- 月曜オープンレート:窓の始点
- 窓の方向:上窓(ギャップアップ)/ 下窓(ギャップダウン)
- 窓の大きさ:pips数
- 窓埋め完了の有無:金曜クローズレートまで戻ったか
- 窓埋めまでの時間:何時間で埋まったか
- 週末イベント:窓を引き起こした要因(地政学、経済政策、選挙など)
- 損益:窓埋め方向にエントリーした場合のpipsと金額
データで見る窓埋めの確率とパターン
窓の大きさ別の窓埋め確率
小さな窓(10-20pips)は窓埋め確率が高い傾向がある。市場が正常に機能している場合、この程度のギャップは月曜の東京セッション中に埋まることが多い。一方、大きな窓(50pips以上)は、週末に重大なイベントがあった場合に発生し、窓が埋まらずにそのまま窓の方向にトレンドが形成されることがある。
記録では窓の大きさを「小(10-20pips)」「中(20-50pips)」「大(50pips以上)」に分類し、それぞれの窓埋め確率と窓埋めまでの平均時間を集計する。
通貨ペア別の窓埋め傾向
メジャーペア(USDJPY、EURUSD、GBPUSD)は流動性が高いため、窓が埋まりやすい傾向がある。一方、マイナーペアやクロス円は流動性が低く、窓が大きく開きやすいが、埋まるまでの時間も長くなりがちだ。
通貨ペア別に窓埋め確率を集計し、自分がトレードする通貨ペアで窓埋めトレードが有効かどうかを判断する。
イベント別の窓埋め確率
地政学リスク(紛争、テロ)による窓は埋まりにくい傾向がある。リスクが継続するため、窓の方向にトレンドが発展することが多い。一方、経済指標の予想外の結果による窓は、市場が冷静に評価し直した結果、比較的早く埋まることがある。