はじめに言っておく。俺はずっと「運が悪い」と思っていた。
FXを始めて3年。収支はマイナス312万円。
勝てる日もある。でも気づけばまた減っている。「相場が悪かった」「タイミングが悪かった」「ドル円が急に動いた」。言い訳はいくらでも出てくる。
でも本当のことを言うと、自分では気づけなかった。自分が何を間違えているのか、全くわからなかった。
これは、その俺がデータに「敗因」を教えてもらった話だ。
俺のトレードスタイル
会社員、32歳。副業でFXをやっている。
平日の昼休みに1〜2本、金曜の夜に2〜3本、土曜の朝に相場を振り返る。こんなルーティンを3年続けた。
ルールも決めていた。
- 損切りは必ず-1.5%以内
- 1日の最大損失は-3%まで
- 連敗が続いたらその日は休む
「俺はルールを持っているトレーダーだ」と思っていた。Excelにも記録していた。でも振り返りは月1回、ざっとスクロールして「今月も負けたな」で終わり。何も変わらなかった。
転機は「AIレビュー」だった
去年の夏、知人から TradeJournal というサービスを紹介された。
「トレード記録をつけると、週末にAIが分析してくれる」というやつだ。正直、「また分析ツールか」と思った。Excelで記録して何も変わらなかったのに、記録ツールを変えたところで何が変わるんだよ、と。
でもその知人が「AIが毎週フィードバックをくれる、しかも自分のデータをもとに」と言ったので、試してみることにした。
最初の1ヶ月、記録をつけた。計23トレード。
そして週末、最初のAIレビューが届いた。
レポートに書かれていたこと
冒頭を読んで、俺は少し固まった。
「今週のトレードを分析しました。全体の勝率は52%と悪くありませんが、注目すべきパターンがあります。金曜日の15時以降に行ったトレードの勝率は18%です。この時間帯の5件のトレードで-38,200円の損失が発生しており、それ以外の時間帯のトレードの損益合計(+12,400円)を大きく上回っています。金曜日15時以降のトレードを除外した場合、今週は黒字だった可能性が高いです。」
金曜の15時以降。
そう言われた瞬間、俺は心当たりがあった。週末前のポジション整理で相場が荒れる時間帯だ。「難しい時間帯だ」とはうっすら思っていた。でも「だから俺が負けている」とは、一度も数えたことがなかった。
レポートを過去1ヶ月分振り返ると、金曜15時以降の勝率は21%だった。3年間ずっとそうだったんだと思う。